最近、良質な日本酒の飲み放題の店が増えてきて大変嬉しいです。新政や奈良萬も含まれる護国寺のてしごとや901、サミットで供された清水清三郎商店の作もラインナップの神保町の青二才、神楽坂だと行ったことないのですがセルフ100種類飲み放題のマグロもん、などなど。そんな中、司牡丹酒造の今年のお酒が存分味わえる、ある意味では東京での蔵開き、オトゴチ団員の集いに行ってきました。いや、素晴らしい時代になりました。
場所は有楽町の宝を貸し切り。今年から日曜日開催です。店の経営的にはわざわざ例年通り土曜日にやる必要もありません。別に何曜日でも参加します。
席に座るとまず、仁淀川水系の湧水である仕込み水。お酒と同等量の和らぎ水を飲む。日本酒を楽しむための鉄則ですが、仕込み水をそのままチェイサーにできるなんて酒造主催ならではの贅沢です。
そして、生鮮酒、雫下貯蔵生酒。いずれも爽やかながら食事を意識した仕上がり。こういうの意外にありそうでないんですよね。
前菜、高知と言えば皿鉢。マイゴの潮煮、トンゴロウイワシの唐揚げ、ニロギの南蛮漬け、湯葉揚げ、四方竹の土佐和え。五感からして高知三昧!
印象に残るのはトンゴロウイワシの唐揚げ。鱗が逆立ってます。そういえば美味しんぼでも何かの魚で鱗の唐揚げってありましたね。鯛か鯉か。
そして司牡丹と言えば船中八策、しかも幻の黒!いつも通り、出荷日より前倒しの登場です!
高知と言えばもちろんこれ。初鰹の塩たたき。鮮度が命というだけあって美味しいんです。魚というか肉に近い存在。それが塩、わさびとよく合います。玉ねぎは永田農法の足摺レッド。糖度はなんと8度。
長太郎貝真丈 スープ仕立て。この辺から記憶があやしくなってきます。
高知野菜サラダ、生姜ドレッシング。このタイミングで軽めの口直し。
こちらが本日の主役。司牡丹大吟醸斗瓶囲い(大吟醸原酒)。新酒鑑評会に出品する非売品で、ザ・大吟醸というイメージのお酒です。米ならではのボディと吟醸さを兼ね備えた食中酒。今年は気候の変化が激しく、高知でも上手くいかなかった蔵もあったと仰ってましたが、司牡丹は無事に乗り切ったようです。
デザートは山柚子搾り・ゆずの酒(リキュール)です。酒蔵が本気で作るリキュールは本当に美味しい。
この会が来るといよいよ夏が始まるなあと感じます。なお次の日は月曜なんで会社休みました。