今日は神楽坂の新しいイタリアンレストランのお話。

年末年始、神楽坂界隈の散歩中に「島根県の食材」推しの看板を見かけてずっと気になっていたため、 「週末ランチどこ行く？」となったときに、真っ先に候補に挙がりました。新しいからまだ空いているかもしれないし、掘り出し物のお店という可能性もある！という期待から、5つの候補の中から決定しました。

いざ出陣！ お目当てのお店は『Roccia d’oro』という名前で、肉まんの『五十番』やお茶屋の『楽山』のはす向かいのビルにあります。

話がちょっとずれますが、この季節の『楽山』さんはお店の前でお茶を焙じているので、 お店の近くに甘くて芳ばしい香りが漂っていて、うっとりしてしまいますね。 『Roccia D’oro』は、イタリア語の辞書によると「黄金の岩」という意味みたいですよ。 なぜその名前にしたのか気になりますね。 2015年12月11日に新規開店したばかりのお店のようです。

店内は明るい雰囲気。白い壁に、木を感じさせるインテリアで温かみがあります。

早めの時間についたので、窓際の席に案内していただけました。 約1800円のパスタランチと、4000円のコースがありました。 初めてのお店だし、折角だからいろいろ食べてみたいので4000円のコースをチョイス。

島根の食材って楽しみですね。昔は手に入りにくかったイタリアの野菜を、国内で生産する農家さんが増えているそうです。気候や土が違うので簡単ではないみたいですけど。島根でも作っているのですね。

待っている間に神楽坂の街並みに目を向けると、建物の中にトラックが！ 先日記事に書きましたが、肉まんの『五十番』の改装工事が行われてますね。年明けから株価が荒れていますが、神楽坂の景気の良さが続きますように。。と個人的にお祈りしつつ。

自家製フォッカチォとシナモン＆ナッツのパン パンがふかふかで美味しい。
この時点で、このお店のクオリティの高さを予感。

前菜の盛り合わせ　盛り合わせが美しくて、ときめきます。

左から、島根の豚（確か石見）の自家製ハム

島根県産の黒キャベツ（カーボロネロ）をキヌアと煮たもの　その隣の丸いのがアランチーニ

ストゥルーデルというパイ包み焼き　そして、一番右端がカボチャのスープです ストゥルーデルというとオーストリアのアップルパイが有名ですが、北イタリアではオーストリアの文化の影響が色濃くて、デザートではなくお料理でストゥルーデルというメニューがあるそうです。

アランチーニは、チーズたっぷりのご飯にホロホロした牛肉も混ぜてあり、 衣は細かいパン粉でカリッと揚げてあり美味！

島根県産のさざえとチーマデラパのサラダ チーマデラパはイタリアの菜の花みたいなものだそうで、そのほろ苦さとサザエの磯の香りが相性ばっちり。 そういえば和食でも、菜の花とハマグリとか、菜の花とアサリとか、貝と合わせた料理が多いですもんね。 野蒜も入っているそうで、ほのかにニンニクっぽい香りも。春ですね。

出雲牛テールの赤ワイン煮込みとビーツを練り込んだパスタ 赤いパスタなんて初めて！心なしかパスタから甘みが感じられるような。牛肉もホロホロで美味しい。最後に料理に少し添えられたソース（おそらくプラム）も牛肉と合います。

石見銀山で育てられた赤鶏の炭火焼 皮は香ばしくて、肉はしっとり。家ではこんなに上手に焼けない。やはりプロはすごいなぁ。

デザートはプリン　なのですが、一口食べてびっくり。 初めて食べる味です。レモンが効いていてとてもさわやか。 そしてちょっと不思議な舌ざわりなのですが、店員さんによるとメレンゲを使って作ったプリンなのだそうです。このデザートだけでも、食べてみる価値ありですよ。

味☆３、CP☆３、雰囲気☆３です！ 盛り付けも美しいし、料理も随所に技があって勉強になります。（私は素人ですが）

メインプレートが鶏ではなく、牛だったら個人的にはノックアウトされて☆４つでした。 4000円でこのクオリティ、コスパは高いと思います。 店員さんがイタリアについて知識が深くて、料理や食材にまつわるお話を色々聞かせてくださいました。 私もイタリアが好きで勉強中なので、そういったお話を聞いたうえで料理をいただくと、より料理を深く味わえる気がします。美味しい料理を口にした際の感動もひとしおです。 とても感じのいい店員さんでした。

そして2月の今頃から、春のメニューに変わるそうですよ。 メニュー新しくなるなら、また行かなきゃなぁ・笑。 気分が上がる料理と店内で、週末ランチいかがでしょうか。 「できたばっかりの頃からきてるのよ」って、これから言えるお店ですよ笑。