フィンランド、エストニア、ラトビア旅行 その2(ホテルと朝食)

ホテルと朝食編。中欧、北欧は高級ホテルでも古いものが多く、そこそこのホテルでも浴槽がないことも多いので需要もあるのではないかと。もちろん朝食も気になるところです。

Scandic Marski(ヘルシンキ、4つ星ホテル)

ヘルシンキ駅から徒歩5分ちょい。立地はすこぶる良く、庶民向けデパートFORUM、高級デパートSTOCKMANNに囲まれており、目の前のトラム駅は北行きの終着駅がARABIAの工場。南行きは時間帯によってはフェリー駅まで直行します。徒歩では市場やスオメンリンナ島行きフェリーのある港Market Squareまでも5分と至近。

内装は北欧らしい木を感じるもの。リニューアルされており綺麗ですが、アメニティは皆無。と言っても、このホテルに限らない話で北欧、バルト三国はアメニティが極めて少ないです。金庫とバスローブは問題ありませんが、シャンプーは最低限。歯ブラシはまずないし、湯沸かし器も期待薄。エコの意識が高く、タオルもなるべく交換しないように気を使って欲しいというメッセージがどこのホテルにもあります。

そして経験則的に東欧中欧はバスタブが備わってないホテルが多いです。グレードの高いホテルでも安い部屋だとシャワールームしかないですし(Booking.comでこのホテルはバスタブ付きと記載があってもバスタブのないプランだったり)、古めのこのホテルもシャワールームしかなくこんな感じで水回りが貧弱。しかし、面白いことに、このホテルは最上階にちょっと豪華な無料サウナがあります。あの水かけて水蒸気を浴びる北欧式のサウナです。ホテルのカードキーは必要ですが、予約不要で男女別、鍵付きロッカールーム、バスタオル、シャワールーム、サウナがありたっぷり温まることが出来ます。おかげで今回、このシャワールームは一度も使いませんでした。

朝食は4つ星ホテル相当。ビュッフェ形式で温かいものも十分あります。中でもハム、チーズ、シリアルの種類が豊富。朝からレバーペースト出てきます。特徴と言えば必ず黒パンと鰊がある点でしょうか。一方でアジアに比べるとフルーツが少ないのと、西欧に比べるとコーヒーへのこだわりが少なめです。当然のことながら米はほとんどありません。このホテルは米の乗ったタルトが出てきました。意外に美味しくて驚き。

Park Inn by Radisson Central Tallinn(タリン、3つ星ホテル)

米系チェーンのCarlson系であるPark INN by Radisson。リーガではかなり目立つビルに入ってましたがタリンでは普通の建物でした。タリンのフェリーターミナルDからタクシーで5分。世界遺産の旧市街入口まで歩いて10分と少し距離があります。旧市街近辺には沢山ホテルがあるので、このホテルの位置付けとしては手頃な価格で安心のシティホテルといった感じ。ここは湯沸し器がありましたが歯ブラシはなし。FINNAIRのマリメッコのアメニティに歯ブラシが入ってたのはそういう意味もあったのかもしれませんね。

ヘルシンキのホテルにはサウナがあると言ってもそろそろバスタブが恋しくなってきたのでチェックイン時に20ユーロ払って部屋をアップグレード。無駄に広い部屋とちゃんとした水回りで満足度高いです。

朝食はそんなに格落ちの印象はなく普通のビュッフェだったはず。やたらシリアルの種類が多いのと、自分でワッフルが作れるのが強く記憶に残ってます。

Hedon Spa & Hotel(パルヌ、4つ星)

バルト三国のリゾート地、エストニアはパルヌ。そこの歴史あるエステを併設したホテルです。と言っても一度閉鎖したものを2000年にリニューアルしたものとか。欧州のリゾートっぽい佇まい。

ホテルの裏はホテルのプライベートビーチで、

表側はよく整備された広大な森に囲まれています。散歩道とベンチも完備されておりいつまでも散歩してられます。空気も綺麗でまさに身も心も洗われます。

最近またリニューアルしたのか中はとても綺麗で清潔。ザ・リゾートホテル。また来たい。

こんな高級感あるホテルなのに部屋にバスタブがありません(スイートにもないそうです)。というのも、そもそもホテル名がSPA&HOTEL。SPAを楽しむためのホテルであり低温サウナ、北欧式サウナ、温めのプール、ジャグジー風プール、屋外プールが朝から晩まで入り放題。そして有料のエステとマッサージは膨大なメニュー。髪と身体を洗うのはシャワールームのみというのが日本人に微妙なのかもしれませんが、海外は大浴場というよりはあっても温水プールくらいなのでそんなものかと。

ちなみにパルヌにはこういうスパ施設が他にもあって、小さめのホテルでは食事と部屋を提供、スパは近隣の施設で、とか、シニア向けのESTONIA Medical Spa & Hotelなんてのもあります。

朝食は最高です。具体的には朝からスパークリングワインが無料で飲めます。7時からサウナ&水泳で8時から飲めるんですよ!

相変わらず野菜は少なめですが、リゾートホテルならではの充実。カプレーゼ、スモークサーモン、鰊、ハム、チーズはもちろん豊富。そして、このホテルで気付いたのが、北欧では必ず半熟卵と固ゆで卵が用意されていること、そしてなんとなく避けていたクレープはとても美味しいこと。ヨーロッパ旅行あるあるであまりに米を食べないと朝食でさえパンとシリアルがきつくなるのですが、こちらのクレープはまったく甘くないので、パンやシリアルよりご飯に近くて(厳密にはお好み焼きに近い)、半熟卵と合わせるととても心が休まるのです。晩ご飯編でもパルヌは絶賛し続けますよ!

スパークリングワイン!

Royal Square Hotel & Suites(リーガ、5つ星ホテル)

旧市街ど真ん中の5つ星ホテル。旅行終盤でお風呂が恋しくなることが分かっていたのと、バスターミナルから比較的近いホテルがここしかなかったので、5つ星の割りには安かったこのホテルを選びました。

お風呂があるのは満足で湯沸かし器がないのも、ああここはそうなのねくらいの感想なのですが、清掃スタッフの対応がすごく悪かったのと部屋の換気が悪い、そしてなぜか料金支払をキャッシュで要求された点がなんだかなあと(機械が壊れていると言われても無いものは払えないと言ったらカードで払えました)。

寝るだけなら問題ないのでしょうし、値段は上述のPark Inn by Radisson Central Tallinnよりもかなり安いので文句も言いにくいのですが、一応5つ星ですしBooking.comでもスタッフと内装の評価は二極化しているようです。あと立地で言えば、旧市街真ん中と言えば格好いいものの、旧市街の石畳がかなりボコボコなのでトランク持って歩くのはかなり厳しいです。ほぼ手で抱えて歩くような感じになります。旧市街周辺のホテルの方が初日の移動は楽かと。

またリーガ旧市街そのものが観光事業で食べているせいか、店員がどこもグイグイきます。愛想が良いフィンランド、少々無愛想だけど仕事が早いエストニアと違って、ラトビアは街にもホテルにもホスピタリティに欠ける感を感じました。

スーパーの物価は安いし、旧市街の観光地向けレストランもそこそものものが食べられる(安くはない)のは良いのですが、何とも評価が難しい街でした。

朝食はコールド中心ですが、クレープやソーセージなど温かいものも最低限のものはあります。レストランが改装中で閉鎖している影響もあったのかもしれません。