エノテカラウラ

赤城神社の入り口からすぐそこの角地という立地、そしてイタリア風の落ち着いた外観。前から気になっていたエノテカラウラ食べ)に行ってきました。

ランチはコース2800円(前菜、パスタ、メイン)と3800円(前菜2種、パスタ、魚、肉)。3800円でフルコースのランチというのはお得感あります。オープンと同時に入ったので、予約なしでも入れましたが(良い席ではなかったけども)、12時半頃にはほぼ満席。

内装も落ち着いた感じです。

ザクロジュースと白ワイン。グラスワインは白3種、赤3種類、ロゼ1種から選択できます。ここで頼んだ白、あとで頼んだ赤(IMANA)とも1000円超だとは思いますが、かなり美味しいワインでびっくりです。ザクロジュースも酸味がそこそこ強く、食事の邪魔になりません。ドリンクだけで印象に残ったのは久々です。

夜も多様なメニューが並んでおります。産地を明記しているところを見ると拘りの食材なのでしょうね。

パン。ふかふかでお代わりも持ってきてくれます

前菜。牛タン、そらまめ、ペッコリーニチーズの盛り合わせとしっかりめ。個人的に、牛タンの冷菜が好きじゃないというのもありますが、なんというか味付けにバラバラ感が強いです。無理に混ぜなくても良かったんじゃ?チーズは普通に美味しかったです。

パスタその1。釜揚げしらす、ピリ辛トマト、ズッキーニのリゾット。リゾットは大粒の米で、これこれって感じなのですが、トマトとしらすがなんとも不調和な感じ。

パスタその2。森林鶏の燻製、平茸のキタッラ。燻製の味付けと仕上がりがとても良い具合で、キタッラもワインに合います。FBや食べログの写真見ると、こういうクオリティがこの店の標準らしいのですが、上の2つはどうにも調子が悪かったのか、店員さんにも「今日の味どうでしたか?」と聞かれたのは、チャレンジしてたのか、シェフが変わったのか、色んな背景があったのかもしれません。

上にも書きましたが、この赤が果実味強くて如何にもイタリアっぽいワインで、かといってシンプルな味ではなく、値段もそこそこするのではないかとびびりました。1000円ちょっとだと思います。これはおススメで、家でも買おうかなと考えたほど。INAMAとヴェネトのワインです。

スズキのグリル、九条ねぎソース。ボリュームたっぷりなのは良いのですが、火の通り、葱のソースがこれまたチグハグ。ソースとしてもいまいちだし、スズキとはマッチしてないし。

金華豚のロースト、ルバーブのマルメラータ(ジャム)。やや脂身多めのローストで、豚肉の美味しさをたっぷり味わえる一品です。しかし、ルバーブとマッチしているかと言われると、これまた不思議な違和感。

ここまで食べてみて思ったのは、塩を控え目にして、素材を活かそうという狙いは分かるのですが、塩気を他の材料で補おうとして空振りしている感じが強いです。グラスワインのチョイス、凝っているであろう夜のメニュー、燻製のパスタの仕上がりからすると、スタンダードなメニューと味付けであれば味もコストパフォーマンスもかなり良い店だと思うのですが、この日に限ってはなんだかなあと。フィオリトゥーラも昔は絶賛してましたが、最近は緊張感がなくなってきたのか、キレがなくなってきた感じもあり、店を長く続けるために情熱を維持するのは難しいのだなあと痛感してます。なまじ美味しいメニューがあると、そういうのが一層目立つのですよね。ネガティブな話を具体的に書くことは避けているこのブログですが(点数には表れてます)、惜しいだけに書いてしまおうかなと。

かわいらしい砂糖の容器。

広島レモンのセミフレッド。アイス、カスタード、タルトを半解凍させたもので初めて食べました。アイスほど冷たくないのにアイス。こういうの大好きです。

味☆1(ワイン込みなら2でも良いのですが本文参照)
CP☆2(ボリュームはそこそこ。普通のご飯と美味しいワインと思えば2かなと)
雰囲気☆2(席が違えば感想も違うかも)