ルグドゥノム ブション リヨネ (Lugdunum Bouchon Lyonnais)

フランスとは切っても切り離せない神楽坂の、もっとも神楽坂っぽい店の一つがルグドゥノム ブション リヨネ食べ)です。神楽坂通りから本多横町に少し入った立地、二階建ての鮮やかな外観。神楽坂を散策した方なら一度は見かけた事があると思います。

ヨーロッパ圏だとスペインとイタリアばっかりの当ブログですが、知人のお誘いもあり、夏目亭ル・クロ・モンマルトルと悩んだ挙句、ここに行ってきました。予約してましたが開店前から行列。名物シェフがゆっくり捌いていきます。

アプリコットのネクターとシャンパン。まずシャンパンがシャンパンなんです。スパークリングワインと全然違うのです。ランチに合わせたのか、ぶどうジュースのようなフルーティーな飲み口だけど味はしっかりワイン。冷やし過ぎないこの温度が香りを引き立たせており、知人曰くこれが本国の温度感(と言ってた気がする)。そしてとても酸味が強いネクター。これは家でも飲みたい。

あと白ワインCôtes du Rhône。二日酔い気味だったけどバランス良い。上から目線ですが、白のグラスワインが美味しいと期待度が上がります。ミシュラン一つ星でもやること同じ。

バケット(全粒粉?)。硬さも味もしっかり目でソースをたっぷり付けられます。

前菜その1。ピスタチオ入り自家製ソーセージ添え 白インゲン豆ピューレとルッコラ。ふわふわに泡立たせたソースはフランス料理らしい洗練された足し算の味です。パンにかなり合います。美味しい。

コショナイユ ブションリヨネ風。パテを含めた肉の前菜盛り合わせです。右奥はみんな大好き、濃厚なリエット。文句なしの美味しさ。

前菜その3。エスカルゴのタルト ニンニク風味のカプチーノソース。たっぷりの香草、おおぶりのエスカルゴとカプチーノソース、バターたっぷりでサクサクのタルト。何が何だか分からないけどとにかく美味しいです。サイゼリヤとは随分違うなあ。

メイン、本日の魚料理。鱸のソテーと押し麦のリゾット。リゾット美味しかったです。きっと鱸の火加減も最高だったのでしょう(食べてないので分かりません)。

ブーダン・ノワール りんごのタタン仕立て。いわゆる血のソーセージですね。甘めのソース、チーズ入っているかと思わせるような濃厚なマッシュポテト(バターが違うらしい)、ふんわり仕上げではあるもののらしさ満載のブーダン・ノワール、そして酸味の利いた焼きリンゴ。癖の強い食べ物に足して足して、さっぱりさせるためにさらに足す。フランス料理ならでは斬新でした。そしてこういう美味しさがあるならもっとフランス料理食べたいと思わせる一品。

本日のお肉料理。鴨のソテー。こんなジューシーで美味しさだけが際立つ鴨は食べたことがありません。臭みとかゼロ。すごい。添え野菜が牛蒡ってのは面白いですね。時代を感じます。

赤ワインCôtes du Rhône。バランスの良い白ワインと違って、特定の方向の果実系が強いです。他では飲んだことない味。ワインを表現する知識は持ち合わせておりませんが、それだけで飲んで良し、合わせて良し。

セルベール・ド・カニュ(リヨン地方の白いチーズ)。チーズを溶かして和えたものかな。味も量も前菜ですが、前菜ではなくデザートです。甘いものが駄目な人のためなのか、食後酒に合わせるのか。イタリア料理で出てくる食後のチーズとは全然違います。

ラム酒風味のババ。スポンジケーキっぽいのにラムをかけるのですが、ラムがそのままかかっているとは思えない完成されたデザートになります。ラムの量は自分で調整できますが、あんまりラムっぽさないなと思って沢山かけると痛い目に合います。左のは生クリームと思いきやチーズ系のムース(だったはず)。

フランス料理もありですね!

味☆4(文句なしです。フランス料理はほとんど食べたことないので新鮮だったのもありますが)
CP☆4(これで2000円台のコースってのはお得感あります。ドリンクはそこそこします。フランス料理は料理とワインが同じ値段って言いますしね)
雰囲気☆4(店内の雰囲気は一言でフランスっぽいです。お洒落で重厚さもある)

Kindle Unlimtedで無料です!
フレンチ・レストラン フィガロの物語